『トキワ胃腸薬S』は、センブリ、ゲンチアナ、オウバク、ケイヒ、ウイキョウといった健胃生薬をはじめ、消化酵素、制酸剤、胃粘膜修復剤、利胆剤を配合した、のみやすい顆粒タイプの総合胃腸薬です。消化不良、胃酸過多、胃痛、食欲不振などの胃の不快な諸症状に効果をあらわします。
特徴
【トキワ胃腸薬S】
1. 生薬主体の胃腸薬(5種の健胃生薬配合)
センブリ、ゲンチアナの苦味健胃薬、芳香性健胃薬のチョウジ、ケイヒ、ウイキョウを配合することによって胃の運動を活発にし、胃液の分泌を高めて消化を促進、食欲を増進させます。
生薬 主成分
・センブリ<当薬>(苦味健胃薬)スウェルチアマリン(苦味配糖体)
・ゲンチアナ(苦味健胃薬)ゲンチオピクロシド(苦味配糖体)
・チョウジ<丁子>(芳香性健胃薬)精油
・ケイヒ <桂皮>(芳香性健胃薬)精油
・ウイキョウ <茴香>(芳香性健胃薬)精油
※主成分:第十四局日本薬局方より
【トキワ胃腸薬S】
2.至適pHの広い複合消化酵素と、脂質消化酵素を配合
たんぱく質・デンプンの消化酵素である複合消化酵素ビオヂアスターゼは、比較的至適pHの広い消化酵素です。pH3.5〜7.5付近まで活性を示し、最大活性は、pH5〜6付近です。胃腸内の幅広い部位で作用します。リパーゼAP6は脂質の消化をする酵素です。脂質が消化しきれずに胃もたれやむかつきを抱えておられる方に効果的です。
【トキワ胃腸薬S】
1. 炭酸ガスを発生させない制酸剤配合
メタケイ酸アルミン酸マグネシウムは、制酸力が炭酸水素ナトリウムよりもさらに強く、胃中のpHを迅速に3〜5にします。また、持続性のある制酸作用が特徴です。胃酸を中和する際に炭酸ガス(CO2)を発生しないため、胃粘膜が刺激されにくく、遊離されたケイ酸は潰瘍部に粘着し保護膜として働きます。マグネシウム塩による緩下作用、アルミニウム塩による便秘作用により、お互いの副作用を相殺し、便秘・下痢といった副作用が緩和です。
2. 胃粘膜修復剤、利胆剤、ロートエキスも配合
グリチルリチン酸(リコレックスA)は生薬である甘草の抽出成分で、あれた胃の粘膜を修復保護します。また、利胆剤のデヒドロコール酸は、脂質、脂溶性ビタミンの消化吸収を促進します。ロートエキスには、※ヒヨスチアミン、スコポラミンなどのアルカロイドが含まれており、コリン拮抗作用(副交感神経抑制作用)により、胃酸の分泌を調整します。また、鎮痛・鎮痙作用により胃痛をやわらげる作用もあります。
※主成分:第十四局日本薬局方より
医薬品基礎知識
1. 胃の諸症状に効くメカニズム
『トキワ胃腸薬』は、胃の5つの要素に働きかけます。
2. メタケイ酸アルミン酸マグネシウムとは
制酸剤として配合されている「メタケイ酸アルミン酸マグネシウム」。これは、制酸剤の中でも、炭酸(CO2)ガスを発生しないものとして知られています。